2016年9月4日日曜日

歯科矯正治療と抗癌剤

40過ぎてから歯科矯正治療を始めました。

若いころからずっとあこがれていたので、少しの金銭的余裕と時間的余裕を得たのでやっと始めたところでした。

いい矯正歯科医との出会いもありましたし。

差し歯、虫歯治療跡だらけの口腔内でしたが問題なく矯正治療がはじまりました。

矯正専門医・認定医の先生のもとではじめたので、差し歯や虫歯の治療、親知らずの抜歯などは矯正の先生から紹介された歯科医のもとで行っていました。

そんな中での乳癌告知。

針生検の結果HER2陽性で術前にせよ術後にせよ抗癌剤確定。

正直、終わった…と思った。(矯正治療的な意味で)

せっかく始めたのに途中で終了か…もう少し調整したら保定…3ヶ月後くらいかなぁ…という所まで来ていたのに。

そして、実は歯根嚢胞抱えたまま矯正中でした。
矯正治療が終わったところで開けてみて歯を残せるか抜歯するか判断、その後補綴するという予定だったのです。

ということで、まず矯正歯科医に相談。
そして癌の主治医に相談。
歯科医に相談。

で、紆余曲折あったのですが・・・

■抗癌剤中の矯正治療について
癌の主治医の意見;いいよ、別に矯正治療そのままやってても抗癌剤できるよ。
矯正歯科医の意見;中断だね、治療が終わったらまたやろうね。
歯科医の意見;大丈夫大丈夫、問題が出てから対処しても間に合うよ。
→そのままやることに。ただし、様子を見ながら

■手術について
癌の主治医の意見;手術のとき、ワイヤーだけ外して(電子メスが干渉するかも)
矯正歯科医の意見:電子メスとか歯科の手術でも使うけど大丈夫だよ。
歯科医の意見;大丈夫大丈夫
→一応手術のときの2週間ほどワイヤーを外してもらうことに
 利き手側の手術だったため、歯の手入れ(歯間ブラシやフロスなど)がワイヤーさえなければわりと簡単になるので、それも含めて外す選択をしました。

■歯根嚢胞について
矯正歯科医の意見;抜歯しちゃったほうがいいかも。
癌の主治医の意見;歯医者さんにお任せ。
歯科医の意見;大丈夫大丈夫、問題が出てから対処しても間に合うよ。
→歯科医の意見おおらかすぎる(笑)

ちなみに、
矯正歯科医…抗癌剤患者さんなんて扱ったこと無い
癌の主治医…矯正治療中の抗癌剤患者さん経験あり
歯科医…抗がん剤中患者さんの治療経験多数

…という感じで上から年齢(=医師としての経験)が若く、歯科医の先生はもうおじいちゃん先生です。

ケースバイケースだと思うので、もし矯正治療中に抗癌剤なんてことになったら、ちゃんと先生と相談して治療方針をきめましょう。

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